ハーレーのホースやケーブルをステンレスに変えるメリットとは

夕日とクローム

ハーレーに使われるパーツの多くは金属を使用されていますが、ケーブルやホースといった一部のパーツにはゴムが使用されています。これらは通常のバイクであれば特に問題はありませんが、金属の割合が大きいハーレーでは、悪目立ちしてしまうのは否めません。
こうした理由から、自分だけのオリジナルのカスタムをする段階でステンレス製に交換するライダーもたくさんいます。

ゴムからステンレスへのカスタムは見た目の変化以外にもいくつかの利点があって、その一つが安全性の向上です。ホースやケーブルなどのバイクのパーツに限った話ではありませんが、ゴム製品は紫外線や湿気に弱いという特性を持っています。屋外で使用するバイクの場合、紫外線が強くなる夏場の長時間のツーリングや、湿度が高くなりがちな通気性の悪い車庫での保管によって急激に劣化してしまうケースも少なくありません。そのほか、走行時の度重なる振動による損傷でゴムが千切れてしまうという事例もあります。
その点、ステンレスであれば、紫外線や湿気の影響を受ける心配がありません。外部からの衝撃に強いという特徴を持っているため、衝撃による損傷を最小限に抑えることもできるのです。

ステンレスへの交換はパーツの寿命から安全性まで様々なメリットがありますが、自分で行う場合に気を付けなくてはいけないのがエア抜きです。ブレーキホースをカスタムする場合、しっかりとエア抜き作業を行わないと走行時に不具合が起きることがあります。ブレーキの不具合は重大な事故に繋がることもあるので、自身がない人はショップに持ち込んで専門家に任せるのが無難です。
ゴムとステンレスではブレーキを掛けた時のタッチに微妙な違いが出るため、慣れるまでは細心の注意を払わなくてはいけません。